『肩こり・首こりが本当によくなる本』

1月半ばには読み終えていた気がしますが、やっと投稿できます。

10年前の本ですが、気になっていたので読んでみました。最近の健康分野の書籍はセンセーショナルなタイトルで目を引こうとするものばかりでうんざりする中、こういったシンプルなタイトルの本は本当に患者さんのことを考えているようで安心します。

慢性的な首肩こりをお持ちの方で「どうして何度マッサージなどいろいろな治療を受けてもその場限りの効果で、スッキリ良くならないんだろう」と悩む方は多いですが、首肩こりの原因が単なる筋疲労ではないから、ということが分かりやすく説明されています。

治療という観点で読み進めると、ここでも大脳(基底核)の神経伝達の異常信号がキーワードになっています。脳が、「緊張しなくてもいい筋肉を緊張させている」状態。この異常な神経伝達を解除できれば症状は解決していきます。ただ、同じ姿勢を取り続けたり、ストレスを溜め込むような生活習慣をやめない限りは、メンテナンス的な治療は必要になってきます。

・慢性首肩こりの治療の目的は、今起きている過緊張状態をリセットすること。
・リセット状態をいかに長く保てるかは、こちらの治療技術+患者さんの生活習慣による。

ということを理解していただければ、「ちゃんと通っているのに全然よくならない」と思われることはないように思います。こちらの治療技術の問題も大いにありますが・・・。

書籍の中では整体治療については述べられているのに鍼灸への言及がないのが残念ですが、首肩こりに鍼が効くのは、やはり単に筋肉・筋膜だけに対する作用ではなく、脳と筋肉のやりとりの異常信号を抑制(リセット?)する効果があるからだという確信も改めて持つことができました。金属の持つ力は、手技だけでは出せない、出せたとしても時間がかかるものだと日々の治療の中で実感しています。(※鍼の材質はステンレス、金、銀、チタン等で、材質によっても効果は微妙に絶妙に変わります。)

患者さんの立場ではどんな説明が分かりやすいか、とても参考になりました。

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