脳腸相関、IBS

私が治療で目指すところは、「脳腸相関」(もっと言えば脳、腸、皮膚の相関)と非常に関連が深いと思っているので、改めてよく調べて記事にしたいと思います。今日はメモとして。

前回、HSP(敏感すぎる人たち)の治療についての記事でも書きましたが、やはり情動や自律神経を司る「大脳辺縁系」「大脳基底核」の異常が様々な症状に関わっているように思います。脳脊髄の状態を良くする頭蓋調整、内臓の位置覚に刺激を与える内臓矯正、皮膚に刺激を与える鍼灸・・・これらの治療で、大脳の中心部の過敏性を整えることができれば、内臓の症状だけでなく、慢性疲労症候群、抑うつ症状、アスペルガー症候群などの発達障害など、様々な不調に対応できると考えています(脳の器質的な問題の場合は、あくまで症状の緩和になりますが)。「脳と腸」の相関ですから、並行して食事のコントロールやメンタルアプローチも重要にはなるかと思います。

今日はとりあえず、興味深かった論文を。ストレス症状の例としてIBS(過敏性腸症候群)が挙げられていますね。こういった論文の内容を、患者さん自身が気軽に目にできるようになるといいなと思います。

脳腸相関とストレス(PDFファイルです)

IBSで苦しんでいて、鍼灸治療に期待を持って来院される方もいます。治療では、消化機能(東洋医学的に言えば脾胃)の調整・冷えや凝りの改善などがメインとなりますが、私の手応えとしては、家族関係、職場や学校の人間関係、トラウマ、気質の問題、食事の問題など、複数の要因が絡んでいるので、ただ漫然と治療を受けるだけでは、改善はしても完全な解決は難しいと感じています。
何回かの治療はリラックスして受けていただき、治りやすい心身状態の基盤を作り、そこから先は「何が原因か」を患者さんご自身が向き合い、治療のたびにフィードバックしていただく必要があるかもしれません。それは意外と面倒で、根気のいる作業になると思いますが、今後一発で症状を抑えるような薬が開発されたとしても、本当の解決にはそれが必要だと思います。