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足がつりやすい:マグネシウム不足の可能性

  • 2021年7月21日
  • 2022年12月7日
  • その他

寒い季節はもちろんのこと、春から夏でも脚がつる方がいます。

脚がつる原因は、疾患が原因のものを除くと、

  • 冷え(血行不良)
  • 脱水
  • 脚の筋肉の使い過ぎ・使わな過ぎ

などですが、今回注目するのは「マグネシウム不足」です。マグネシウムの働きの1つに「筋収縮の抑制」があります。マグネシウム不足の食生活、消化吸収力の低下、ストレス、発汗による脱水等でマグネシウムが不足すると、筋肉の過度な収縮(痙攣)が起きやすくなります。30~70歳の女性の場合、1日290mgの摂取が基準量ですが、厚生労働省の栄養調査によると毎日50mg前後、摂取量が足りていません。摂取量が不足しているのに加え、上記に書いたようにストレスや発汗でも失われていく(尿で排出される)ため、ある程度外から補う必要があるということです。

普段施術をしていて、脚に限らず、鍼がなかなか刺さらないほど筋・筋膜がゴリゴリ・ガチガチな方は、水分だけでなく何かミネラル的なものが不足しているように感じていたのですが、今回調べている中で、このマグネシウム不足なのではないかと考えているところです。

幸いなことに、経口より経皮の方が吸収効率が良いという研究結果があるため、患者さんに「サプリを摂ってください」といったことを言わずに済みます。筋肉に直接塗ることで効果があると言われているマグネシウムオイルを先日海外から購入し、到着を待っているところですので、到着次第、検証して導入を検討したいと思います。

冷えや筋肉の疲労、使わなすぎが原因の場合は、鍼灸は非常に効果的です。鍼灸をする前(または後)にマグネシウムオイルを使用することで、効果をより高めたり持続させられることが期待できますし、わざわざ来院されなくても、オイル等によるセルフケアだけで解決するのであればそれに越したことはありません。

最後に、内臓や血管の疾患が原因で足がつりやすくなっている場合もありますので、こまめな水分・ミネラル補給や鍼灸マッサージやストレッチをしても変化が少ない場合は、かかりつけ医を受診してそのことを伝えてください。


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