今月で、10ヶ月間のセミナー受講が終了しました。
頭蓋での一次呼吸やオステオパシーなど、新たな視点での体の捉え方を学ぶことができました。鍼灸でも「意識、イメージ」は非常に大切と言われていますが、私はまだまだ鍼を介してそれらをコントロールする難しさを感じています。今回のセミナーの技術は、直接手を介して意識を使うので、軽く触れているだけで内臓まで手が潜り込んで直接触れたような感覚を得られ、びっくりするほど変化が出ることもありました。これを鍼でも活かせるようにやっていこうと思いました。
鍼灸以外の治療を学んで世界が広がったと同時に、私はいつの間にか鍼灸が好きになっていたんだなと気付きました。鍼灸学生時代に積聚治療を知ったことで鍼灸を好きになりましたが、鍼灸治療全般に対しては、正直心の底で「金属刺したりしないで治るならそのほうがいいじゃん・・・」と思っていました。今もそれは「見ず知らずの人の治療を受ける側」の気持ちとして残っていますが、「治療する側」の立場としては、鍼灸はやっぱりすごい、という思いが強まっていますし、自分自身の不調を調整するときは自然と鍼灸を使ってます。
「鍼なんて怖い・・・」という一般の方の気持ちに添いながら、鍼灸治療の良さを知ってもらえるように、不安のない&効果のある治療をしていきたいと思います。
技術的なこと以外にも、治療を楽しんでいいんだ!と気づけました。手の感覚に集中して、変化を待ち、変化が出る楽しさ。そして患者さんが楽になったと喜んでくれる。いい仕事だなと思います。
最年少かつ苦悩の時期だったこともあり、他の受講生や講師の先生方にも色々と気にかけていただき、温かく深い時間を過ごせました。
まだまだ学びたいこと、知りたい世界が広がったので、これからもコツコツと続けていきたいと思います。