練馬駅・豊島園駅|11:00~19:00|定休:月|予約制

素敵な報告&スポーツをするお子さんのケア

日頃お子さんの施術をしていると、「学校に行けるようになりました」「痛みが減ってきました」といった改善報告のほかにも、「中学(高校、大学、大学院)に受かりました」「希望していた仕事に就けました」といった嬉しい報告があります。

先日は、当院では珍しいスポーツ系の報告がありました。メンテナンスに通ってくれている、ゴルファーの高校生が、プロテストにトップ合格!

下記リンク先、ゴルフ中の写真がとても素敵です。

一般社団法人日本女子プロゴルフ協会

一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。…

開業前の勤務時代の患者さんのお子さんで(当時小学生)、高校生になって練習や試合がハードになったことで、2年前に久しぶりにお母さんから連絡があり、メンテナンスに通ってくれるようになりました。

全国上位レベルともなると、毎日欠かさず練習するのは当たり前で、多い時は月に2回も3回も試合や遠征があるような生活だそうです。気力体力の少ない私からすると、毎回「す、すごいね…」となってしまいます。

私が普段よく見ている患者さん達は「使わな過ぎ」がベースとなっている不調がほとんどですが、しっかり運動をしている人はその逆で「使い過ぎ」によるものがメインになってきます。そのため、基本的には使い過ぎによる疲労や緊張を取りながら全体的なバランスを整えていきます。普段よく動かしている分、変化は早いです。
ただ、ゴルフのような左右非対称な動きを繰り返す運動の場合、こまめにケアをしないと筋・筋膜の緊張に左右差が出てきます。ほんの僅かな動かし方・意識の違いでも、何十回何百回と動きを繰り返せば大きな負荷となり、タンパク質である筋・筋膜は変性していきます。そのまま柔軟性が失われたら、関節にも影響が出てきます。「今は若いから柔軟性も回復力もあるからいいけれど、5年後10年後、引退後を考えた時に、私のやり方だけでいいのか」というところがとても気になりました。「整えるケアだけでなく、フォームやセルフケアについてのアドバイスもしてくれるような、スポーツ(特にゴルフ)選手をよく治療している専門的な治療院がいいのでは・・・」としばらく悩みました。

本人や、学生ゴルフやプロスポーツに詳しい同業の友人達に聞いてみましたが、どうやらこれほどのレベルの子達でも、ケアに関しては各人任せの世界なのだと分かりました。

(この話を人にしたところ、「それはいろんな人に伝えたほうがいいですよ!親がスポーツに詳しくないと、知らない人も多いと思います!」と言われたので、これを書いています)

考えてみると、大学時代にテニスの試合中に肉離れをした友人は、20年以上経った今でも疲れが溜まるとそこが攣ってしまうと言います。部活の雰囲気によっては、怪我をしても早く練習に復帰するのが当たり前で、病院の固定治療だけで終了し、違和感を抱えたまま続けている中高生もいると聞いたことがあります。子供のスポーツ外傷や外傷未満の不調は、一見治ったように見えやすく、本人も違和感程度だったら我慢してしまうからこそ、ケアが疎かになってしまうのかもしれません。

そのような状況が見えてきてからは、良い専門治療家との出会いがあるまでは、私ができること(アンバランスを整える・血流を改善して治癒を促す・エネルギー的なところの調整)をやっていけばいいと考えるようになりました。

スポーツは身体が最も大事な道具ですし、スポーツをやめてもその身体での人生は続きます。偏った使い方の繰り返しの影響は、本人も気付かないくらい、日々ほんの僅かずつ身体に積み重なっていくものです。それを日々ケアする大切さを、ハードに練習する子と保護者の方が学ぶ仕組みができるといいなと思っています。

余談ですが、2年間施術を続けるうちに「ああ、プロになるのってこういう子なんだなあ」と感じました。エネルギーがまっすぐで軽やか、澱みがない。緊張や疲労、邪気の影響も、施術をすればすぐに解放され、溜め込みにくく、引きずりにくい。羨ましい!

今後はプロとしてより専門的なケアを受ける機会も出てくると思いますが、私は私のできることで応援していけたらと思っています。

====================
鍼灸ブログランキングに参加中です↓
鍼灸ランキング
鍼灸ランキング