お灸は、冷えや痛みを取り去ったり、リラックスするのにとても効果があります。最近は一般の方でも「自分でお灸してます!」という方もちらほらいて嬉しく思います。
が、まだ「熱そう」「興味はあるけどやったことはない」「どこにやればいいのか分からない」という方も多いので、その魅力を知っていただければいいなと思います。
一口にお灸と言っても色々な種類がありますので、当院で使用しているお灸について説明したいと思います。
台座灸
当院で一番選ばれている「鍼灸+内臓矯正コース」で主に用いるため、出番が多いのがこの「台座灸」タイプです。「せんねん灸」が有名ですね。こちらは業務用のものになりますが「長生灸」という商品です。台座の色によって熱さ(もぐさの量、台座の厚み)が異なります。下がシールになっている紙の台座の上にもぐさが乗っていて、もぐさの下は小さな穴が空いているので、火をつけるとお灸の有効成分(抗炎症・鎮痛作用など)がそこから浸透します。
患者さんが熱さを感じるか、お灸が燃え尽きて熱がさめてきたら取り除きます。シール面が広く安定感があるため、くるぶし周囲など不安定な面にも落下の心配なく利用でき、浅く鍼をした上に置くこともできるのが便利です。
他のタイプのお灸は「熱いです」と言われたら取り去るしかないのですが、このタイプは少し位置をずらすことで、最後までお灸の熱を利用することができます。家庭でのセルフケアにも利用できるため、身近に感じていただけるように治療でも利用しています。
慣れてきたら2個連続で行うなどして、写真にあるくらい発赤が出るのが理想的ですが、初めは不安がる方が多いので無理はしないようにします。
知熱灸(ちねつきゅう)
もぐさを高さ1.2センチくらいの三角錐にして、線香で火をつけます。こちらも患者さんが熱さを感じたら取り除くタイプのお灸ですので火傷はしません。
皮膚に直接乗せる分、温まり方や成分の浸透率が良いので、私自身が使うのも受けるのもとても好きなお灸です。冷え(虚)の強いツボ、手術痕、捻挫の後遺症による違和感部分などに利用しています。当院では何度か鍼灸治療を受け、お灸にも慣れている方に様子を見ながら導入しています。
煙がかなり出ますし、台座灸より安定性がなかったり、素手で取り去るのにコツがいったり、テンポよく同じ大きさの三角錐を作りながらすえていく必要があるので、ある程度訓練した鍼灸師が用いているお灸だと思います。台座灸は安全・便利で効果もありますが、せっかく鍼灸師の治療を受けるのであれば是非こういったお灸を知っていただきたいなと思います。
長くなったので続きはまた後日・・・。
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