首肩こりが主訴の患者さんの仙骨に鍼をした時に「何のツボですか?」と聞かれたのでブログでも説明しようと思います。
(※このブログは、私が個人的に学んだり体感したことを基に書いていますので、医学的に言われている常識とずれること・認識違いによる間違いが含まれることもあります。正しい情報は医学書等をご覧になってください。)
仙骨はイラストの黒い部分あたりです(先端がほんのちょっと白いのは尾骨という別の骨です)。
今回の患者さんは、胸腰筋膜の緊張を緩めたかったのと、オステオパシーセミナーで「S2(仙骨にあいている孔の位置です)には○○が付着する」と習ったこともあり、それも意識しつつ、筋膜狙いで鍼をしました。ですのでツボ的な使い方ではなかったですが、内臓に効果のあるツボとして使うこともあります。主に骨盤の中にある内臓・・・膀胱、直腸、生殖器の症状で使っています。その他、坐骨神経痛など下肢の症状にも使います。
運動器・内臓のどちらにしても、非常に重要なポイントであることは、様々な治療法でも言われていますし、治療をしていても感じます。解剖学的な話とはズレますが、邪気なのか何なのか・・・触れると嫌なものを感じやすい部位でもあります。
鍼灸ではそこだけに地道に鍼をすることで様々な疾患を治療する流派もあるそうです。オステオパシーセミナーでも、仙骨やその周囲にいかに多くの組織が付着するか習ったことで、仙骨部の重要性をあらためて感じました。
フランクリンメソッドでも、仙骨は人体における「KeyStone」であるとその重要性を学びます。KeyStoneは建築用語ですが、是非、画像検索してみてください。一度は見たことがあると思います。それが仙骨に相当することをイメージすると、ここのバランスが崩れたら全身に影響があるのは納得がいくかと思います。
この表紙のポーズのように、ワークショップではKeyStoneをイメージして体を動かすのですが、「イメージだけでこんなに違うんだ!」と感動的でした。
同じツボでも・・・
同じ位置に鍼をするのでも、何をイメージしているか全然違ったりします。達人の治療を真似しても同じように効果が出ないのはそういったことも関係しているのでしょうね。
治療中は、頭の中であれこれ考えたり感覚に集中しようとして説明する余裕がなくなりますが、患者さんにとっては「?」な位置に鍼をしていることもあるんだな、と気付かされました。気になる時は遠慮なくご質問ください。
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