治療にどれくらいの時間がかかるかは治療院選びで重要な部分だと思いますので、当院の治療時間についてお伝えしたいと思います。
治療時間目安
現在、成人の治療に要する時間は、
60分程度(最短45分、最長70分)です。
時間が短くなる方は
- 体力が落ちていて刺激に過敏になっている
- 元々刺激によく反応する体質である
- 週2回など治療頻度が高く変化が早い
- 治療の方向性が明確でポイントが絞れている
という場合です。
逆に治療時間が長くなる方は、
- 状態が悪く刺激に反応しにくい
- 前回の治療からかなり時間が経っている
- 治療をしていても根本原因が明確にならない
- ある程度時間をかけてのリラックスが必要
- 時間を要する技法が必要
という場合です。
60分程度と聞いて、「もっと長くやってほしい」と思う方もいれば、「そんなにかかるのか」と思う方もいるかと思いますので、治療時間についての考えをご説明したいと思います。
一般的な治療時間
世の中にある治療院の治療時間のパターンとして、大まかに
- 治療時間と料金が比例する(治療時間が長いほど料金も上がる)
- 症状さえ取れれば時間は関係ない、料金一律
の2つに分けられるように思います。
私の考え方
私は「上記『2』寄り」ではありますが、技量の問題もあり「原因を仮定し、そこにアプローチし、チェックする」を繰り返しているとどうしても1時間前後の時間を要しています。治療に活かすために「この症状の人のここはどうなっているんだろう」という情報収集をしている部分もあります。今後、「この操作はやらなくても効果は同じだな」といったことがつかめてきて簡略化することで、そのあたりの時間短縮はできると思います。
もう1つ、ある程度時間をかけることで見えてくるもの、聴こえてくる心身の声があり、それこそがその方にとっての重要なものだと感じているので、35〜40分以下になることはないと思います。逆に言えばそれ以下の時間での治療を求める方には、合わないスタイルということになります。(ぶつけた部分や骨折の回復を早めるような場合であれば、施術ポイントを絞って時間は短く・回数多めてで通っていただくのがいいこともありますが)
以上は治療者側の治療観によるものです。
逆に、患者さんのニーズとして、
- 同じ金額を払うなら少しでも長くやってほしい
- 良くなるなら時間は短い方がいい
というパターンがあるのも大きなポイントです。患者側歴が長かった自分としては、どちらの気持ちも経験しています。「1」の方は非常に多いですが、疲労からきているものですから、それだけ半健康(不健康グレーゾーン)な状態が当たり前になっているのかもしれません。本当に元気・健康が取り戻されてくると、どんな方でも「2」になっていくのかもしれないな、と思うこの頃です。短い時間で体調を整え、その分好きなことに時間を使う方が健康的な思考だと思います。
それは今のストレス社会で難しく、また「2」の考え方だからといって心身健康とも言えないのが人間の複雑なところです。
治療も考えも日々変化しますので、ここに書いた内容は変わっていくと思いますが、根本的な考えは以上のようになります。疑問やご希望があれば、来院時・治療中などにお話しください。
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