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小児の新型コロナウイルス後遺症

新型コロナウイルスの後遺症で通院いただいていた小学3年生のお子さんの、お母さんから感想をいただきました。

2022年9月にいただいていたお声です(アップするのが遅くなりすみません)。

患者さんの情報

Kちゃん・小3・2022年5月21日初来院

感想全文(お母様より)

2022年3月に新型コロナウイルスに罹患し、逆流性食道炎、全身の倦怠感、上咽頭炎により自律神経が乱れ、歩行が困難になりました。後遺症の外来に通院し、だんだんと症状は改善しましたが、なかなか歩行のバランスがとれず心配していたところ、後遺症外来の先生に子供鍼を勧められ、サンフォレスト治療院に通ってみることになりました。

先生には上咽頭炎や首や頭を診てもらい、1回の通院で「歩けるかも・・・」と言い出し、4〜5歩歩きました。驚いてまたすぐ予約をさせてもらい、週1度通わせて頂きました。2回の通院で家の中ではほとんど歩行が可能になり、家族で大喜びしました。ほとんど寝たきりの状態から急に体を動かしはじめたため、いろいろな体や筋肉の痛みなどにも対応して頂き、とても助かりました。

階段のバランスがうまくとれず、上り下りが最後のネックでしたが、耳鼻科でのBスポット治療なども併用し(上咽頭炎の治療)階段も克服でき、今では元通りの明るい顔をたくさん見られるようになりました。

まだまだ新しい病気で、治療法も確立していない中、三森先生にも施術頂きとても感謝の気持ちでいっぱいです。私も夫も鍼治療にはなじみがなかったのですが、子供の身体の様子をよく診てくれ、子供鍼の治療もマッサージのようで気持ち良いので本人も喜んで通院してくれたのでとても助かりました。

今では普段通りの生活を取り戻しつつありますが、楽しく学校に通っていても、何か気になることがあったり、大きな疲れを感じてしまったときには1回リセットに、子供鍼に通わせてあげたいなと思うようになりました。うちの子は首のこり(ストレスや自律神経の乱れなどから)の改善で体に出ていた色々な不調が良くなっていった印象がありました。

新型コロナウイルスの後遺症に関しては未だ分からない点も多いかと思いますが、何もできることがない中、鍼治療とBスポット治療がうちの子にはとても大きな効果のある治療でした。同じような効果が出る方ばかりではないとは思いますが、うちの子は1回で劇的な変化がありましたので、ぜひ1回でも試して頂いて、後遺症で悩んでいる方々の回復が早くなり、日常生活を取り戻すことができるようになればと祈っています。

当院からのコメント

詳しい感想をありがとうございました。

私にとっての最初の後遺症患者さんです。最初に問い合わせをいただいた2022年5月の時点では後遺症への鍼灸治療の情報もまだ少なく、自信を持って「是非一度」とは言えなかったにも関わらず、ご予約いただいたことを覚えています。

小学生でしたので刺さない鍼と頭蓋へのオステオパシーで施術しました。鍼灸もオステオパシーも「病名にとらわれず、全体のバランスを見ながらアンバランスを整える」というアプローチができるため、「上咽頭付近に何かあるかも」という大まかな見立てで手探りでの対応となりました。

最初の2回はお母さんに背負われての来院だったのが、3回目にはKちゃんが笑顔で自分で扉を開けて入って来て、本当にびっくりしました。

歩行ができるようになった後も、バランスが取れず階段昇降ができない状態は続きました。筋力は問題なく、原因は脳と運動神経の連携異常と思われましたが、直接的アプローチが浮かばず悩んでいたところ、耳鼻科でBスポット療法を数回受けたら改善したとのこと。またびっくりしました。(この経験から、自費鍼灸を受けようか迷っている方には、まずはBスポット療法を受けることをお勧めしています)。

回復後も、数ヶ月動けなかったことでの筋肉痛や疲労への対処で通っていただきました。2023年2月に遠方へ引っ越しされることになり、通院は終了となりました。

Kちゃんが日常生活を取り戻せたのが何よりですが、それを通じてお父さんお母さんにも鍼灸の効果を知っていただけて良かったです。

2022年後半になると、ヒラハタクリニックの平畑先生や他の鍼灸師の方による後遺症治療の情報が出始め、当院でも後遺症や罹患後の軽微な症状が残る方の施術をすることが増えました。全ての方が数回で劇的改善するわけではありませんので過度な期待はしないでいただきたいところではありますが、基本は気や液体成分の停滞を改善すれば変化が出ると分かり、多少なりとも確信を持って対応できるようになってきています。