この3ヶ月、ブログ投稿できていませんでした。5月にふらりと新しいセミナーに参加したところ、今まで知らず知らずのうちに自分に負担をかけながら施術していたことを強烈に実感しました。資格を取ってから約10年、人の不調に直接触れることで蓄積した影響が、噴き出た感じでした。長く仕事を続けるために、自分の状態を整えることに向き合うタイミングがきたのを感じて、時間があればひたすらそちらに時間を割いていたので、なかなかブログを書く時間を取れませんでした。
3ヶ月、セミナーですすめられた新しい習慣を毎日続け、歯磨きのように「やらないと気持ち悪い」という状態になってきて、少し余裕が出てきたので、またブログを再開していきたいと思います。
この3ヶ月での一番シンプルな気付きは、「力を抜くというのは、ただ力を入れていない状態とは違う」ということです。力を抜くには、意識的に「力を抜く」という行為をする必要があって、それにはそのための筋肉というか、運動神経を使うのだなと分かりました。患者さんでも時々「力抜くの苦手なんです」と言う方がいますが、「力を抜くために必要な回路がうまく使えていない」ということなんだと腑に落ちました。脱力にもトレーニングが必要でした。
脱力の前に「力が入っている」ということに気付けると早いのですが、無意識領域なので自分で気付くのは難しいです。特に今回「こんなところに力が入っているとは」とびっくりしたのが、「眉間」です。眉間が緩む感覚が分かると、日常のちょっとした動作でもすぐに眉間に力が入ることに気付きました。力を抜いた直後、ふと考え事をした途端に力が入っています。その力みは、顎や首や脳に波及していきました。逆に眉間を緩めるように意識すると、顎の力みに気付くことができ、顎を緩めると首・・・と繋がっていきました。
この感覚が分かってから患者さんの体をみると、交感神経の過緊張で起こる症状がある方のほとんどが、眉間(頭蓋でいうナジオン)に力が入っているのが分かりました。眉間を緩めると、全体が緩み、普段から緊張している方は一気に眠気がきたりします。
家でも眉間の脱力をイメージしてもらいやすいのは何だろうと考えたら、アーユルヴェーダの「シロダーラ」という、温かいオイルを眉間に少しずーつ垂らし続ける施術が思い浮かびました。
気持ちよさそうですね。考え事が止まらなかったり、食いしばりがあったり、寝つきの悪い方は、このシロダーラのように眉間が心地よく温まって緩んでいくイメージをして、脱力を意識するのが良いと思います。試してみたら是非感想を教えてください。
もう1つ大きな気づき、「子宮と脳(思考)の関連」についてはまた別途書きたいと思います。