休日は、大学時代の部活の後輩たちがお祝いを持って来院してくれました。最後に会ってから8年ぶりくらいで、ママになっていたり、立派に学校の先生になっていたり、でも中身は全然変わっていなくて、衝撃というか笑撃でした。
1人は半年近くバネ指に悩まされていて改善しないとのことで、初の鍼灸治療を受けてもらいました。様子を見ながら刺したところ「あ、全然平気です」とのことで、全身治療に併せてパルスを。
パルス鍼治療
突然ですが説明を・・・。パルス鍼は、刺した鍼を電極にして、低周波を流す治療です。ビリビリではなく、トントンという心地よい刺激です。私は主に凝り固まった筋肉・硬くなった筋膜や腱に使用することで、血流改善を狙います。
当院は強い運動器疾患が主訴の方が少ない(&運動をしない方が多い)ので、最近あまり使っていませんが、軟部組織の固着や循環障害などの状態をガラリと変えるのにはとても良いツールだと実感してきました。運動をする方や肉体労働の方は、「肉体の使い過ぎによる損傷」が原因で、鍼の刺激にも電気の刺激にも強いことが多いので、出番は多くなります。
修行させていただいた鍼の先生は、頸椎症や頸椎・腰椎ヘルニアを初めとする運動器疾患の治療には、全身に効果を及ぼす鍼と併せて、ほぼ全員パルス使用でした。症状別の「狙うポイント・鍼の番手(太さ)・患者さんの姿勢・刺激量の設定」といった一番大切なことから、患者さんへの言葉での誘導、コードのつなぎ方など微妙なコツも指導していただけたのは、とても良い経験でした。
今回は初のお試しでもあったので、患部に鍼はしませんでしたが、ポイントが絞れてきて本人が耐えられそうであれば鍼をしてパルスをするのも有効です(手のひら側なので、さすがに無痛ではありません)。バネ指や腱鞘炎などは、肥厚しているであろう腱鞘周囲の循環を改善させるのが王道ですが、首や肩を含めた全身治療をしたほうが再発も防げます。
話を戻して…
頻繁には通えなさそうなので、自宅でお灸をするように伝えて購入してもらいました。帰宅後に「ライター買ったんですが使い方が分かりませんー。プラスマイナスは何ですか?」と連絡が来て、またも笑撃でした。最近のものはチャイルドロックで簡単に押せなくなっていますし、今はライターを使う機会はほとんどないので分からない人もいるんだなと気付かされました。
もう1人も鍼灸初体験で、簡易版を体験してもらいました。鍼をするところを間近で見ていた3歳の娘さんは「○○、これされたら泣いちゃう〜」と言っていたのですが、最後は「○○も〜」と自分からベッドに横になり、手技治療を体験してくれました。ママがリラックスして受けているのを見ると、僕も・私も〜となる子が多くて微笑ましいです。
こうして比較的元気なときに「なんだ、鍼って意外と平気」「病院で電気あてるだけとは違う」と体験から感じてもらうことで、鍼灸が本当に困った時の選択肢の1つになればいいなと思っています。
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