しばらくは腎臓の本をおすすめしていましたが、肝臓・肝の本「肝臓の気もち。」を今期のオススメにしました。特に内臓シリーズにするつもりはないのですが、あまりに肝臓が固まっている人が多いのと、「肝臓って何するところだっけ」「お酒飲んでないんだけどな」と言われることが多いので、「肝臓に負担=お酒、だけじゃないんです!」と声を大にして伝える代わりにこの本を置いておこうと思いました。
「かんじんかなめ」は「肝腎要」とも書き、肝臓と腎臓はセットで重要なので、今までの腎臓の本も傍に置いておきます。
今回のオススメ本は、鍼灸師の方が書いている本です。
今回も見出しの中から気になりそうなものをピックアップしますと。。。
●第1章 そもそも不調や病気の原因って?
- いつも元気な人と不調を繰り返す人の違いは?
- キレやすいヤンキーの顔(肝との関係)
●第2章 肝臓と様々な不調との関わり
- なぜ、肝臓はトカゲのしっぽのように再生する?
- 肝臓が良ければ、腸にも良い!
- 筋肉、筋膜が難病治療のキーポイント!?
- 意外!? ホルモンバランスも調整する肝臓
●第3章 解剖生理学からみる、中医学の五臓六腑
- 五臓の総理大臣は「肝」である
- 横隔膜によって、五臓六腑はつながる!
- 気がスムーズに流れるのは、「肝」が元気だから
●第4章 今日からできる肝臓ケア、エクササイズ
- お酒は「友達」?
- 最高の医術は、食事コントロール!
- 肝臓に「良い」食べ物 ≒ 肝臓に「負担が少ない」食べ物
- 呼吸で内臓とインナーマッスルを動かそう!
●第5章 聴こえてくる! 肝臓の声とメカニズム
- 右くび、右肩に凝りや痛みがある?
- 気の流れ(経絡)から知る! くびと肩の凝り
- 皮膚は内臓の「鏡」、美肌は肝臓と腸しだい!
- 肋骨の痛み、ため息が出るなら、気の流れを改善!
- 目の状態は、まさに「肝」のあらわれ!
- 筋肉の痙攣は、メンタルと「肝」の失調かも?
- 生理のトラブルこそ「肝」と「腎」!
こんな感じです。
特に第5章などは患者さんの訴える症状として多いものです。
内容的にはかなり東洋医学的な話も載っていて、慣れない言葉が多く文章も多めなので、腎臓の本よりは読むのに時間がかかると思います。が、治療中には伝えきれないことのほとんどが載っていますので、是非見ていただきたいです。私自身「そうだったのか」という新しい学びも色々ありました。
どうか、一生付き合う自分の内臓のことを、少しずつでもいいので、知ってください。機能や構造を理解するだけでも、働きが活性化します。
内臓の問題が、肩こり腰痛その他の不調に影響を与えているというのは、なかなか、体の仕組みを勉強している人でも、理解しにくいことかと思います。体感して効果を感じていただくしかないのですが、リラクゼーション的なマッサージなどと比べると、その場での変化・スッキリ感が少ないというのがもどかしいところです。内臓が正しい働きを取り戻すことで、場合によっては排泄が促進され、不快と感じる症状が出ることもあるので、こちらが説明をしっかりして、理解していただかないと、「治療を受けたら悪くなった」と感じてしまうかもしれません。ですので、色々としつこいくらい言いますが、ご了承ください。