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頭痛の施術事例(2024.3)

頭痛が主訴の患者さんから掲載許可をいただきましたので投稿します。

患者さんの情報

  • 30代前半
  • 子供の頃から頭痛持ちで、2年前の産後から悪化。毎日のように頭が重い。デスクワークで肩こりもある。冷え性。
  • 頭痛外来通院中。片頭痛の注射治療を受けているがあまり変化がない。
  • 光や匂いへの過敏なし。
  • マッサージは時々受けていたが、その場は良くなってもすぐ戻ってしまう。
  • 鍼灸は初めて。

状態・見立て

  • 骨盤腔内の膜(特に骨盤底)のアンバランスが強い。仙腸関節も硬い。おそらく妊娠中の圧迫状態が戻っていない。
  • 頭蓋の一次呼吸が浅い(頸椎の硬さにより屈曲相が出にくいため伸展相の状態が長い→頭重感)
  • 起立筋の右側が全体的に硬い。特に胸椎9-12番の動きが悪い。
  • 頸椎3-4番の右側の詰まりが強く、顎関節にも波及。
  • 下肢、特に下腿の気の流れの停滞、冷えが強い。帝王切開の影響も考えられる。

頭痛の原因と考えられる椎骨〜頭蓋の問題は、全て骨盤(骨盤底・仙腸関節)が根本原因と思われる。ただその他の局所の硬さもかなり強いため、骨盤メインの施術では頭痛の変化に時間がかかると予測。オステオパシーで全体の膜バランスを整えながら、筋膜が硬い局所には鍼(パルス含む)、滞り・冷えの強い部分にはお灸をして緩めていく。ある程度変化を維持できるようになったら骨盤メインのアプローチにしていく。

経過

  1. 2023年12月8日初回。
  2. 2023年12月27日。初回の後、数日間は良かったがまた戻ってきたので来院。
  3. 2024年3月1日。しばらく調子が良かったが最近また戻ってきたので来院。

3回目の来院時に、2回で効果を明確に感じていただいていることを確認。2回目の施術の効果は2ヶ月近く持ったので、以後は骨盤へのアプローチも入れていく。

 

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