感覚を人に伝える
4月は初めて「施術の中で、意識・気の感覚・触診感覚をどう使っているか」を、同じ鍼灸師(学校の後輩)に伝える機会がありました。命門を開く姿勢、気を感じる体験、意識の広げ方、身体の内側にイメージを使って入る方法、各隔膜の位置とテンションのチェック方法など。私が資格を取ってから12年間、壁にぶつかるたびに解決できそうなセミナーや先生を探して、知識やテクニックを拾い集める中で「これもっと早く知っておきたかった!」と思ってきた内容を凝縮しました。
身体を使って気・意識・感覚のことを人に伝えるのは初めてで、私にちゃんと伝えられるのかい…?と思いながら始めましたが、真っ直ぐな気持ちで受け取ってもらえて、思った以上に伝わったようでホッとしました。私がどこかで失ってしまった真っ直ぐさに涙…(元から無かったかも)。特に、「解剖、ちゃんと勉強しなきゃとは思ってたんですけど、今日のことで解剖もっと勉強したいって思えました!」と言われて、本当の学びってそういうことだよねー!と嬉しかったです。
人に伝えるために分かりやすい言葉でまとめたり、改めて調べ直すことで、自分自身の整理にもなりました。いろいろな人が「教える側が実は一番学びが大きい」と言う意味が理解できました。
気功講座
4月も、先生をお呼びしての気功講座を開催できました。まだ準備などであたふたしてしまい、今回は写真を撮れず…。
テーマは「大地とつながる」でした。
意識を使ってほんの少し(見た目ではほとんどわからないくらい)身体の使い方を変えるだけで、ブレない体の軸ができる不思議体験を、皆さんに体験いただけたと思います。
最後の感想タイムにいただいた声は
- 終わった今、手がサラサラです!
- 最後に目を開けたら周囲が明るく見えました
- 普段から脱力が苦手だったけれど、呼吸だけでも力が抜ける感じがわかりました
- 後半から呼吸が深くできるようになりました
- ゆるめるのはすごく心地が良いんだなーと感じました
- 終わりの方で穏やかな空気になり、心地よく不思議な時間でした
といった「五感で感じた感想」が多く、これこそ気功効果!と思えました。
先生から、「気功を日々の習慣にすることはノルマではなく、自分へのギフトとしてやってあげてください」というお話がありました。私は仕事上、気功や浄化を毎日しないと身が持たないのでやっていますが、まだまだ、瞑想やストレッチなどなど習慣化したいけれどできていないものが色々あります。それはどこか自分の中で「やらなければ」と思っている部分があるのかも、と気付けました。
他にも色々面白い・ためになるお話があったのですがまとめる時間がないのでこれくらいで…。
先生から、今回やった呼吸法の誘導音声を紹介いただきました↓
意識的な呼吸の可能性は無限大! 「意識的な呼吸」には、想像を超えた可能性があります! ・脳をリフレッシュ ・睡眠の質…
「体験すること」でしか理解できないこと
今回人に伝えた「施術で使っている感覚」や、気功講座での「気の感覚」は、言葉にしようと思えばいくらでもできるのですが、言葉だけでは本質は絶対に伝わらないし、やってみるのが一番早い!と常々思います。そんな中、読んでいる本の中で
「生命や意識についての認識はその性質上、体験以外のいかなる方法によっても理解することはできない」
と出てきて、ドンピシャだなあと思いました。
コロナ禍で抑制せざるを得なかった「体験すること」を大事にしていきたいと思います。
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