先日友人が来院した際に、ニヤリと笑いながら「これ、久しぶりに学校行った時のお土産」と渡されたのがこちら。
柳谷素霊先生というのは、私と友人が卒業した専門学校の創立者で、日本の古典鍼灸を発展させた、明治〜昭和時代の名人です。
この一覧表は、学内に配布用として置いてあったそうです。オシャレなイラスト入りツボマップよりも、これをお土産にしようと思う&もらってテンションが上がってしまうのがこの学校の卒業生だな・・・と思います。
お灸について補足
この記事以来、新しい投稿ができていませんが、当院で使用しているお灸(台座灸)は、どちらかといえばセルフケア向けで、気軽で火傷のリスクが少ないものです。本来のお灸といえば、米粒くらいに撚ったもぐさを直接皮膚に乗せて線香で火をつける「直接灸(点灸)」がスタンダードです。チリっとした熱さとともに、発赤や小さな水ぶくれができて跡になることもあるので、当院では滅多に使わないのですが、本来はそのように小さな火傷となるくらいの熱をピンポイントで入れることで、マクロファージなどの白血球の増殖を促し、免疫作用を賦活させるものです。当然、台座灸よりも効果が高くなります。現代人は頭脳労働が多く運動不足のため皮膚が柔らかいので余計使いにくいのですが、肉体労働がメインだったり、交通機関も発達しておらずよく歩いた時代の人の体には適していたという話も聞いたことがあります。
そんなわけで、上のリストを効果的に使うのであれば確実に直接灸なのですが、せっかくなので台座灸でも活用したいと思います。