昨日の休日は、地元に帰る友人の送別会の後、時間のあったメンバーと3人で練習をしました。先日も練習台になったテクニックで、基本的に受ける役でしたが、受けながら「これはあの患者さんに良さそうだな、こっちはあの患者さんに・・・」と感じるものがあり、いくつか教えてもらいました。全体治療だと部分的に教わっても意味がないのですが、これは今までの治療の中に盛り込むような使い方ができるテクニックとのことで、助かります。
3人での練習は、施術の様子を見ることができるので2人練習より良いですね。
固くなっている筋肉を意識しながら自分で力を入れてもらうことで緩んだり痛みが取れるなんて、鍼灸治療だけをやっていたらなかなか気付けない体験で、新しい視点をくれる友人には感謝しきりです。そして、本当に体は面白いなあと思います。
最近、高名な精神科の先生が書かれた発達障害についての本を読み終わったところで、それはまた別途感想を書きたいのですが、その内容と、このリハビリライクな治療法でやっていることが繋がって、「やっぱり慢性痛や慢性の症状(内臓も含め)は、治療をずっと受け身で受け続けるだけではダメで、自分の意識を使って能動的に動いていくことが生体にとってはすごく大事なんだな」という確信が高まってきています。その際の私たちの役割は、運動の方向づけを正しくすること、客観的な評価を伝えてモチベーションを保つ(上げる)ことだと思います。自分1人では合っているのか分からなくて、結果として続きませんからね・・・。
とはいえ治療院(特に鍼灸院)の扉を叩く時というのは、自分で養生する元気もないほどに疲弊していたり、どこがどう悪いのかわからない人、「なんでどこでも良くならないんだ」と怒りや絶望を抱えた状態の方がほとんどですので、無理に頑張らせないように、その方の心と体の状態に合わせることが不可欠だと考えています。