今回のテーマは腸間膜根(&トライツ靭帯)。
腸間膜根:腸管を腹腔後壁に固定している二層の膜。小腸間膜は最も幅が広く、空腸と回腸をつり下げている。第2腰椎左際にある十二指腸空腸曲から回盲部までの直線上に位置する。腸管に分布する血管、リンパ管、神経などは、腸間膜の中を走る。
腸間膜根が疲労や不良姿勢などで下垂した内臓に押し下げられ続けると、腰痛、便秘、下肢の浮腫み、消化不良、ナットクラッカー症候群(左腎静脈捕捉症候群)など様々な不調を引き起こします。血管やリンパだけでなく神経も腸間膜の中を通ることを考えると、「第二の脳」と呼ばれる腸の機能(脳を介さずに自律神経を調整する)の低下、気分の変調、免疫力低下が起こることも考えられます。こういったことは、どれだけ病院で検査をしても分かりません。
実技では、左側から十二指腸結腸曲(腰椎棘突起のきわ)にコンタクトし、回盲部に繋げ、テンションをかけたら上方へ圧を送り、リリースされるまで待つ方法を教えていただきました。
同様にトライツ靭帯、同じポジションからコンタクトしやすい脾臓・胃脾間膜へのコンタクトも練習もしました。
今回もお腹が緩み、ガスが出やすくなり、空腹感を感じ、下肢が軽くなりました。
今回とは違う方法ですが海外のわかりやすい動画もあります。オステオパシーの基本で習うのはこの側臥での方法ですね。