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AI時代。鍼灸師のため息。

今日はスタッフ担当の日でしたので、クローズ後に確認事項・伝達事項の打ち合わせをしました。

その際、今後AIを使った作業を担当してもらうために、既存のサービスとの連携設定や使い方を伝えて試してもらったところ、

「わ、すごい、私が1時間かけてもできないことをこんな一瞬で……」
「はあぁ……、こんなことまで自分で勉強してやらないといけないんですね。私一人じゃ無理です……。」

と、何度も深いため息をついていました。

確かに、私自身はまだ、デジタルに対する強い抵抗感はありません。AIの活用方法もこの数年、オンラインセミナーなどで学んで、トライだけはしてみています。

それでももう、現役エンジニアの友人との会話にはついていけません。先日も「GA4の分析してさー」と言われて意味が分からず、喋りながらいそいそ検索して「あ、Googleアナリティクスのことそう呼ぶのね……なんか設定だけしたけど全然活用できてないあれね」と、情報のキャッチアップでアップアップです。
昔のように好奇心で新しい技術を学ぶのとは違い、仕事上、やるしかないからやる、という状態にもなっています。すでに動画作成関連は諦めモード。動画編集のやり方も最低限は学びましたし、動画の方が伝わりやすいと分かってはいても、そこに何時間も取られるのを考えると、手を付けずにここまで来ています。
電子カルテも、リスク・コスト・使い勝手を総合して検討した結果、結局は紙カルテ続行中です。あと数年もすれば紙カルテの当院は化石になっているかもしれません。

少し昔話になりますが、私が開業した2018年頃は、ネット検索に強い構造のホームページを作って、しんきゅうコンパスやGoogleマップに登録して、ブログやSNSを日々投稿して、公式LINE、ネット予約が使えるようにしておけば、それなりに患者さんから見つけてもらうことができました。

それがコロナ禍も落ち着いてきた2023年頃からでしょうか、

  • ネットやデジタルツールを使うことへのハードルが低い人たちが、開業する側にも増えてきた
  • 一般の人が動画編集、動画配信を気軽に始めるようになった
  • Googleの検索アルゴリズムが大きく変化した

など、静かながら大きな変化の波が来るスピードが速まってきているのを感じていました。

「ネットが活用できれば有利」から「活用できて当たり前」に風向きが変わった感じです。

そこに、この1年間でのAIの急速な普及。
最近では来院のきっかけが「AIに勧められて」ということも出てきているようで、これからまた新たな波が何度も来る予感を、ひしひしと感じています。

今回、スタッフの素直なため息反応を見て、「そうだよね?こんなことまで鍼灸師がやらなきゃいけないなんて思ってもないよね!」と言ってしまいました。
それでも彼女は、「一度説明すれば、自分なりに調べながらやれる」人ですし、それ以前に「ITに抵抗がない」というだけでも、十分助かっています。もしパソコンの使い方もままならない人や、学ぶ前から「こういうの無理です」となってしまう人だったら、「一緒に働きませんか」と誘うこともできなかったかもしれません。人材の面でも、治療技術だけでなく、デジタル活用スキルがますます重要になっていきそうです。

当院は、IT関連の専任スタッフがいたり、気軽に外注できる規模ではありませんので、自分で勉強していくしかありません。

鍼灸の良さは、手で触れ、鍼と艾を使う「アナログ」さにあるのは間違いないけれど、鍼灸師として仕事を続けるためには、「デジタル」も避けて通れない。

……ということで、素晴らしいアナログな鍼灸を提供するために、今日もデジタルを学んでいます。

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