6月22日のNHK「あしたが変わるトリセツショー」がリンパの特集でした。公式サイトで内容がまとめられています。リンパの流れについて分かりやすい内容で、顔や脚のむくみ解消のマッサージ方法が動画で紹介されています。
ただ今回投稿しようと思ったのは、脳のリンパという話が出てきたからです。上記公式ページの冒頭で、脳の画像と共に
睡眠中にリンパが流れ、脳の老廃物を洗い流している様子です。この働きが衰えるとアルツハイマー病につながる可能性が報告されています。
と説明がある部分です。ここで言っている「脳のリンパ」とは「脳脊髄液」のことで、当院でも行っている「頭蓋オステオパシー」でターゲットにしている物質の１つです。
施術中に、軽く触れる程度の圧で頭蓋を見ているのは、この液体の循環がスムーズに行われているかを確認し、阻害している部分があれば調整しています（頭蓋をいじるだけでなく首や鎖骨、仙骨なども対象）。流れが整うと、脳の老廃物の排泄が促され、過剰な緊張が緩みます。施術中は、多くの方が寝てしまうか、半分寝ているような状態になります。終わるとハッと目が覚めてすぐスッキリしたのを感じる方もいれば、不眠気味だったり脳の緊張が強い日々だったりすると「ううー眠い…」となったり「帰ってからすごい眠気で、夜は爆睡しました」という方もいて、脳に影響を与えているのがわかります。
脳脊髄液の循環がスムーズになると、脳だけでなく、代謝・免疫・神経系に良い影響（内臓の疲労回復、修復の促進、運動神経の活性化など）があります。
番組内でもアルツハイマー型認知症の話が出てきましたが、アルツハイマーの原因は、アミロイドβ（老廃物）が脳に蓄積されるためであることは医学では既に明確になっています。アミロイドβは高血糖状態が続くことで蓄積するので、予防や改善には運動と食事が大前提ではありますが、時々頭蓋オステオパシーでメンテナンスするのも非常に有効だと思っています。
治療中にこういったことを説明すると、一気に思考が働いて治療効果が出にくくなってしまうので、あまり説明していませんが、「頭触られているなあ、何か気持ちいいなー」というだけでなく、脳や全身に良い効果があるのも知っていただけると嬉しいです。
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